川崎戦観戦記

黒字:掲示板への書き込み 
青字:管理人注釈
 9月10日、Jリーグディビジョン2第25節、コンサドーレ札幌VS川崎フロンターレ戦が行われました。コンサドーレは、引き分けを挟んで6連勝中。対する首位川崎フロンターレは、前節で東京と引き分け、しかも得点源のツゥットを累積警告で欠く苦しい布陣。コンサドーレも村田を累積警告で欠くものの、勢いはコンサドーレにあると思われていました。過去の因縁もあり、熱戦が予想されるもTV放送の予定は無し。またもやあきのさんが、現地に飛び、レポートを書いてくれました(^^  
等々力から帰ってきました(かなりシビアだよ)  あきの
09/11(土) 02:52:53

率直な感想を述べると「よく0ー2で済んだ」と思います。
前半0ー0で終えたことすら奇跡と言っていいでしょう。
ひとえに洋平の神がかりとも言えるスーパーセーブのおかげ
です。失点2は不用意に上げたDFラインをタテ1本で抜かれた
オフサイド気味のものと、1点を奪いに総攻撃を仕掛けたスキを
突かれたもの。完全に崩されての失点ではありません。しかし、
点にはつながらなかったが「完全に崩された」場面があまりにも
目立ちました。つまり、今回の試合は「崩される場面を相手に
連発されているうちにあせって凡ミスから失点を許した」ゲーム
であり、そのことがかえって川崎と札幌の今の力量差を示して
いると思います。

川崎はツウット、ティンガを欠く純国産オーダー。
戦力ダウンを期待したものの、2年間の試練を積んだ
川崎の日本人選手にそれは甘い考えでしかありません
でした。
逆に札幌にとって村田不在がこれほど大きな影響を
及ぼすとは・・・。とにかくサイドが突破できず、
反対に川崎はとにかく札幌の左サイドを崩しにかかる。
急造左サイドの栗田には酷な試合でした。

「全員で点をもぎ取りにいく。そのために相手の弱い
ところを徹底的に突く」という姿勢が川崎の選手全員
からうかがえました。日本人選手のみのオーダーが
かえって奏功したと言えるかもしれません。タテへの
ワンツー、中央でのシザースから左右へのアーリークロス、
あらゆる方法で札幌のサイドを崩し、DFラインをふり回した
結果、札幌の守備陣は前半30分すぎには足が止まってしまい
ました。(娘のお守りをしながら見ていた妻にすら、マーク
ずれずれじゃないの、と言われるくらいでした)

対して、札幌のサイド攻撃はと言うと、これが皆無に
近かった。ドリブルやスルーパスでタテに抜けようと
いうプレーはほとんど見られず、ただ横へ横へとつなぐ
のみ。その間に川崎の守備陣はきれいに4、5人のラインを
そろえてしまい、余裕を持ってプレスなりインターセプトを
かける場面が続きました。この試合、川崎のDFが裏を取られ
て慌てたり、札幌の選手がとび出し過ぎてオフサイドを取られ
たりというシーンが本当に少なかったと思います。

総括すると、J2首位に4位のチームが挑むという試合だった
にもかかわらず、挑戦するという心構えは川崎が札幌をはるかに
上回っていました。球を持った時のパス出しの判断の速さ、それ
に対応するフリーの選手の出足の速さ、リスクを恐れない勇気、
相手の弱みにつけ込むいやらしさ、そのようなもの全てにおいて
札幌は完敗したのです。

もう2年前のことは忘れたい。ライバルと呼んでいた
ことも忘れたい。今の川崎はJ2覇者としてJ1に挑む
資格を札幌よりはるかに有している。それだけの力量差
があると認めざるを得ませんでした。

むろん札幌が再び勝ち続けることも信じるつもりです。
J1昇格もあきらめたわけではありません。しかし、
勝ち点勘定をしないと言った私が今最も期待するのは、
今季残された最後の川崎戦、3敗したにもかかわらず
多くのサポーターが集まるであろう厚別で、札幌が
挑戦者の姿勢を取り戻し、川崎に一矢を報いることです。
それが見れたら、今季の順位などどうでもいいという気
すらします。また、平日の試合に道内外から駆けつけた
多くの「ファミリー」に報いるには、それしかないという
気もします。そう思えるほど、今回の敗戦は悔しい残念な
負け方でした。

追伸 札幌の連勝中にもかかわらず、「サイドが機能していない」と
自分のHPで警鐘を鳴らしていたとみさわさんの眼力に敬服します。

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